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ダシール・ハメットの『ガラスの鍵』読んでます。

「読んでます」なんでまだ途中なんだけど(あと1/3くらい)今日は金曜日なので。(毎週火木金はこのブログを更新しないといけないミッションなのである)

ハメット作品はこれが初めて。でも、いわゆるハードボイルド作品においては超有名、評価も高く、そのスタイル(ハードボイルド)を確立した小説家としてはずいぶん前から聞いていて、これまた積ん読のひとつでありましたが、ようやっと手をつけました。そして、なかなか面白いです。

ハードボイルドってとくに思い入れもこだわりもないけど、同じく同カテゴリで有名なレイモンド・チャンドラーのスタイルや雰囲気とはこれまたずいぶん違います。人が違うんだから当然っちゃ当然なんだろうけど。なんかこう、もっとヒリヒリするというか、緊張感が違うかなぁ。まだ一作すら最後まで読み終えてないでこんなこと言うのも乱暴だけど。

ちなみに読んでいるのは最近続々と古典の新訳シリーズを出してくれているナイスな光文社「古典新訳」文庫版です。他にもドストエフスキーもの(この新訳の「カラ兄」もとても評判がよい)とかシェイクスピアものとか、ジャック・ロンドンものとか、いろいろあっておすすめ。

ハメットさんですが、実際に探偵社で働いていた経験もあって、そのへんからも他の同ジャンルの作家さん作品とは違う空気、リアリティみたいなのが生まれているのかもしれません。普段は本についている帯は邪魔くさくて(おまけに紛らわしかったり、客寄せのためのウソばっかりだったりして)どうでもいいんだけど、この作品についていた以下のコメントは、続けて他の作品(有名なのだとやっぱり「マルタの鷹」とか「血の収穫」)を読もうという気にしてくれます。

ハメットの小説は、一般に流通しているハードボイルド探偵小説のイメージから逸脱する何かを持っている。その『何か』を『文学性』と呼ぶことも可能だろう(解説)。

あと、アメリカの赤狩りの被害(というか、自分の信念のために対峙した結果なのか)にもあって、ハリウッド・テンの中には入ってないけど、ブラックリストにのっていて、そのへんのことで裁判、有罪判決を受けて受刑とか、いろいろ大変なめにもあって晩年は不遇のうちに亡くなったようだけど、そういうとことかも(気骨あふれるとでもいうのでしょうか)作品ににじんでいる気がします。


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