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恒川光太郎さんの『雷の季節の終わりに』を読みました。

恒川さんの著作では三冊目。先にデビュー作(第12回日本ホラー小説大賞受賞作品)の『夜市』を含むものと、『秋の牢獄』を読んでいて、その後で今回本作を読みました。

読みやすい読みにくいとかいうことじゃなくて、なぜか最初のほうが全然読めなくて(入り込めないというか、とにかく苦痛で)購入してから一年くらいたってますが、やっと積ん読から卒業です。(まだ他が数十冊控えてるけど)

途中からはエンジンかかってなかなか面白く読めました。あれくらいのキャリアの人が娯楽作品を、ああいう独自のセンスを交えて描いたものとしては充分及第点じゃないかと。

独特の世界観がとても評判、一般的に知られる評価の作家さんですが、そのへんは自分はそんなには「いいな」とか「すごいな」とかは感じ無くて、この人に限ったことじゃないけど、いわゆる一般的な感想とか評価とかの軸になる部分が違うのかなとか思って不安になることもありますが、まぁ自分の評価軸でより好みしてどこが悪いというもののはずなので(趣味の読書は)気にしないでおきましょう。

自分の狭い世界、少ない読書機会でもってこんなこというと乱暴にすぎますが、伏線とかいい具合に(このいい具合がなんかくせもんで)張りまくって、んでそれを終わりまでにはキレイに回収するんだけど、それがなんか素直すぎるというか、キレイすぎるというか、なんか素直に「おぉ!」とか喜べない書き方をする人がここ数年増えてきてる気がします。伊坂さんなんかもそう感じます。(でも『オーデュボンの祈り』はとても好き)

まだまだ現役バリバリだけど、以前でいうと宮部みゆきさんのどっかを適当に研磨して角をとってそれを型どりして複製したみたいな。というと言い過ぎですが、自分の感覚的にはそんな感じです。

恒川さんの作品は『秋の牢獄』に収録されている『秋の牢獄』と『神家没落』。とくに後者のほうが自分としては印象に残っていて、読み応えがあった気がします。

ホラーというよりはファンタジーとしてどれも楽しみましたが、とりあえず恒川さん作品はこれでしばらくいいかなぁ。いまのところはこれ以上掘っていきたいとか感じ無いので。


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